こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。
夏の訪れとともに店頭に並ぶ、甘くてジューシーなとうもろこし。その鮮やかな黄色と香ばしい香りに、思わず手が伸びてしまう方も多いのではないでしょうか。
実はとうもろこし、食べて美味しいだけでなく、腸の働きをサポートしてくれる栄養もたっぷり。
今回は、そんなとうもろこしの魅力と調理・保存のコツをご紹介します。
とうもろこしの栄養ポイント
とうもろこしに豊富に含まれるのが、食物繊維。不溶性と水溶性の両方をバランスよく含み、腸のぜん動運動を促し、便通の改善に役立ちます。
また、“レジスタントスターチ”という消化されにくいでんぷんも含まれ、腸内の善玉菌のエサとなって腸内環境の改善に貢献します。
加えて、ビタミンB群や葉酸などの栄養素も含まれ、夏バテ予防や疲労回復のサポートにも◎
見た目以上に、栄養価の高い夏野菜です。
とうもろこしの調理のコツ

とうもろこしの甘みを最大限に引き出すには、加熱方法に一工夫を。
おすすめは、皮付きのまま蒸すか、ラップに包んで電子レンジで加熱する方法。水にさらさず加熱することで、粒の中に含まれる甘みやうま味を逃さず濃縮できます。
さらに、仕上げにグリルやトースターで軽く焦げ目をつければ、香ばしさが加わり食欲をそそる味わいに。
そのまま食べるのはもちろん、冷製ポタージュやとうもろこしごはん、かき揚げなどへのアレンジもおすすめです。
保存方法

とうもろこしは、収穫後すぐに糖分がでんぷんに変化してしまうため、なるべく早く食べるのがベスト。
購入後すぐに使えない場合は、皮付きのままラップで包んで冷蔵庫へ。2〜3日を目安に使い切りましょう。
それ以上保存したいときは、加熱して実をそいで冷凍保存がおすすめ。小分けにしておけば、スープや炊き込みご飯などにすぐ使えて便利です。
まとめ
とうもろこしは、夏の旬を感じさせてくれる上に、腸にもやさしい栄養満点の食材。
加熱のひと工夫や適切な保存で、甘みやうま味をしっかり引き出すことができます。
ぜひこの夏は、とうもろこしを毎日の食卓に取り入れて、腸から元気な体づくりを始めてみてくださいね。