こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。
食品の「冷凍」は、長期間の保存が可能になるため、食材を無駄にすることを避けれらますよね。
特に野菜類は、冷蔵庫や野菜室で保存をすると、3日~1週間ほどで傷みはじめますが、冷凍で保存をすれば1か月程度は日持ちがします。
しかし、野菜類の冷凍は、食感や味の変化や、おいしさが保てるかどうか気になりませんか。
実は、野菜類は種類によって、冷凍する際の理想的な切り方や加熱の必要性などが異なります。
今回は、野菜の種類(品目)別に、おいしく冷凍保存をするためのコツやポイントをご紹介します。
(野菜に限らず冷凍保存の基本的なポイントが知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。)
野菜の冷凍保存方法
切ってから冷凍するもの
●小松菜、キャベツ、白菜、玉ねぎ、ねぎ、キャベツ、ピーマン、パプリカなど
調理に使いやすい形に切って冷凍します。ざく切り、せん切り、薄切りなどお好みでOKです。
炒め物や汁物に活用するのがおすすめです。
●きのこ類
石づきを取って、裂いたり切ったものを冷凍します。
複数のきのこを混ぜ合わせて冷凍しておくと、調理に使えて便利です。
●大根、にんじん
薄いいちょう切りなどにして冷凍します。
大きめに切ってしまうと食感の変化が際立ってしまいますが、薄めであれば熱の伝わりも早く、美味しく冷凍・調理可能です。
すりおろしてから冷凍するもの
●長芋、しょうが、大根
すりおろしてから冷凍できます。しょうがと大根は、水分を軽く切ってから冷凍するのがおすすめ。
1食分ずつラップにのせて平らにならして包みましょう。
加熱してから冷凍するもの
●じゃがいも、さつまいもなどのいも類
そのまま冷凍すると食感が変わってしまうため、ゆでてから冷凍しましょう。作れる料理は限られてしまいますが、潰してから冷凍すると美味しさをよりキープできます。
●ブロッコリー、オクラ、ほうれん草
調理後の食感をより良くするため、やや硬めにゆでて、しっかりと水気を切ってから冷凍する「ブランチング」がおすすめです。
●なす
水分が多く、そのまま冷凍するとスカスカになって色も悪くなるため、油で炒めるか焼いてから冷凍すると美味しく保存できます。
冷凍に向いていないもの
きゅうりやトマト、レタスなど水分の多い野菜は、解凍するとグズグズになるため、生食する前提での冷凍には向いていません。
ただし、冷凍したトマトはソースや煮込み料理など、崩して調理する分には問題なく使えます。また、レタスもスープや炒め物には活用できますよ。
使うときは冷凍したまま加熱がおすすめ
冷凍野菜を加熱して調理する際は、自然解凍をすると水分がたくさん出てきてビチャビチャになってしまうので、凍ったまま加熱に使うのがおすすめです。
例えば、ざく切りにしたキャベツや小松菜はそのまま炒め物に使ったり、大根やにんじんは凍ったまま鍋のお湯に入れて味噌汁などに活用できますよ♪
今回は、野菜類をおいしく冷凍保存するポイントやコツについてご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。