こんにちは、管理栄養士・料理家の廣野沙織(ひろのさおり)です。
昨日は大学生の方々に向けて、メニュー(料理)開発に関するセミナーを開きました!
大学生といっても、かつて私も所属していたTABLE FOR TWO University Association(大学連合)で現在活動している後輩たちです。
読者の皆様はTABLE FOR TWOについてご存知でしょうか?
TABLE FOR TWOとは…
世界の約70億人のうち、約10億人が飢餓や栄養失調の問題で苦しむ一方で、20億人近くが食べ過ぎが原因で肥満状態にあります。
この深刻な食の不均衡を解消するため、2007年の秋に日本でTABLE FOR TWOが創設されました。
TABLE FOR TWOの仕組みは、対象となる定食や食品が購入されると、1食につき20円の寄付金が、TABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食になります。
20円というのは、開発途上国の給食1食分の金額。つまり、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食が贈られます。
画像出典:http://jp.tablefor2.org/aboutus/profile.html
▼詳細はこちらをご覧ください。
さまざまな団体、企業、大学などがこの取り組みに参加し、食の不均衡解決にむけて活動しています。
TABLE FOR TWO University Associationは、大学でTABLE FOR TWOを導入している・導入に向けて取り組んでいる大学生同士が集まる団体。
各大学の情報共有や、大学の枠を超えたイベントの企画・運営を通じて、ヘルシーメニューの提供、開発途上国の子供たちに給食を届けるといった活動をしています。
私は現役の頃、たくさんの経験とつながりを得た思い入れの深い団体です!
私は当時大学で食品や栄養について学んでいたので、主にヘルシーメニュー開発などを担当していました。
現在のレシピ考案のお仕事などもそれに通じるものがあり、全てはつながっているなぁと感じます。
昨日のセミナーは、学生たちから「自分たちが考案しているメニューに対して不安を感じている」という相談を受けたことをきっかけに開催しました。
栄養系の学部がない大学では、自分たちでヘルシーメニューを考えること自体がすごく大変なこと。しかも、食堂で提供できる(調理師さんたちに作ってもらえる)料理となると条件が限られてきます。
使える食材の種類、調味料、オペレーション、予算などなど…。
そんな限られた条件の中でメニューを開発・商品化するときのポイントや、食べ盛りの学生たちの購入につなげるコツについてなどを中心に、私なりにお話しさせていただきました。
役に立っていれば嬉しいなぁ!
TABLE FOR TWOは、飲食店の料理やコンビニ一部商品などにも導入されています。
対象となる商品を購入するだけでTABLE FOR TWOの取り組みに参加できるので、興味をもった方はぜひ・・・!