こんにちは、管理栄養士・料理家の廣野沙織(ひろのさおり)です。
生地とクリームが何層にも重なっているミルクレープ。
手作りする際には、生地を上手に焼けるかがポイントですが、破れてしまったりキレイな形にならなかったり、ということも多いのではないでしょうか。
生地を薄く、綺麗に焼くためには、「寝かし」の工程が重要です。
今回は、ミルクレープの生地を作るときの「寝かし」について、その意味や目的について解説したいと思います。
最後には、意外な調理器具を使って簡単に作れるミルクレープのレシピも併せて紹介します。
生地を寝かすのは何のため?
ミルクレープの生地は、小麦粉に水や卵などを加えたゆるい生地で、「バッター」と呼ばれます。
小麦粉に含まれる、グルテニンとグリアジンと呼ばれるたんぱく質は、水が加わると絡み合って、グルテンと呼ばれる構造が形成されます。
グルテンの生地は、時間の経過とともに進展性が増すという特徴があります。
つまり、伸びがよくなります。
このグルテンの変化(伸びが良くなること)によって、クレープ生地を破かずに薄く焼くことができます。
「寝かし」はとても大切な工程なので、省かないようにしましょう。少なくとも30分以上は寝かせると良いです。
手作りミルクレープには卵焼き器が使える!
普通のフライパンを使って生地を焼くと、かなり大きなミルクレープになりますよね。
そこで、丸い形にこだわらなければ、卵焼き器を使うのがおすすめです。
卵焼き器で焼くと長方形に仕上がりますが、半分に切れば、四角く可愛いミルクレープになります。半分にしたものをさらに対角に切れば、三角形のケーキらしい形に。
2〜3人で食べるのにちょうどいい分量で、出来立ての美味しいうちに食べきれるのも嬉しいポイントです。
おなじみの調理器具「卵焼き器」で、ミルクレープを手作りするハードルも下がるかもしれません。
とても簡単なので、ぜひお試しください♪
【レシピ】卵焼き器で!四角いミルクレープ
材料(2~3人分)
- 薄力粉 60g
- 無塩バター 大さじ1
- 溶き卵 1個分
- グラニュー糖 大さじ2
- 牛乳 120cc
- サラダ油 適量
- メープルシロップ 適量
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- 生クリーム 100cc
- グラニュー糖 10g
作り方
- 薄力粉はふるっておく。バターはレンジで30秒ほど加熱し、溶かしバターにする。
- ボウルに薄力粉、グラニュー糖、卵、少量の牛乳を入れて混ぜる。全体が馴染んだら残りの牛乳と溶かしバターを加えて混ぜ、一度ザルで濾す。ラップをして冷蔵庫に入れ、30分以上寝かせる。
- 卵焼き器にサラダ油を入れて弱火で熱し、キッチンペーパーで拭き取りながら油を薄くのばす。②の生地を大さじ2程度入れ、卵焼き器全体に広げる。縁が色づいたら裏返し、10秒ほど焼いたら取り出し、粗熱をとる。繰り返し、生地がなくなるまで焼く。
- ボウルに<A>を入れ、ハンドミキサーでホイップ状にする。
- ③と④を交互に乗せていき、全て重ね終えたら、四角く半分に切り分ける。
- 器にのせ、仕上げにメープルシロップをかける。
卵焼き器で手軽に作れるミルクレープ。②で「寝かし」をきちんと行うことで、薄くても破けにくい生地が焼けますよ♪
ぜひ試してみてください。