こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。
料理の美味しさを高めるだし(出汁)ですが、最近はだしを手軽に楽しめる商品が多く存在します。
一般的によく使用される、「顆粒だし」と「だしパック」は、どちらも美味しいだしを取るための便利な商品ですが、用途や特徴が異なります。
今回は、顆粒だしとだしパックの特徴や、料理に合った使い分け方法についてご紹介します。
顆粒だしの特徴
顆粒だしは、かつお節や昆布、鶏ガラなど、だしの成分を乾燥させて粉末状にしたものです。
顆粒だしには、だしの成分だけでなく、食塩や風味付けの成分が含まれているものも多いため、他の調味料で味を加えて調理する場合は、塩分量に気を付けましょう。
顆粒だしはお湯や水に溶かすだけで簡単にだしが取れるため、忙しい時や手軽にだしを使いたい時にとても便利です。
顆粒タイプなので、小さじや大さじで量を調節でき、味の濃さを調整しやすいのもメリットのひとつです。
だしパックについて
だしパックは、昆布、鰹節、煮干しなどのだし素材を細かく砕いて、ティーバッグのような形にしたものです。
だしの素材のみで作られたものから、調味料を添加したのものまで、様々な商品があります。
だしパックは鍋にそのまま入れて煮出すことで、本格的な出汁を手軽に取ることができます。素材の風味や旨味がそのまま引き出されるので、顆粒だしよりもより自然な風味を楽しむことができますよ。
ティーバッグタイプなので、味や濃度の調節が難しい部分もありますが、食塩などが含まれていないだしパックを選んだり、別の容器に入れて使う分だけ加えるなどして調整しましょう。
味と料理で使い分けよう
顆粒だしは、手軽さと味の調整が必要な時に適しており、だしパックはより本格的なだしの風味を楽しみたいときに適しています。それぞれの特徴を活かした使い分けをしましょう。
例えば、味噌汁やうどんのつゆなどはだしパックがおすすめです。だしの風味が料理の鍵となる場合に最適ですよ。特に汁物は、鍋で湯を沸かす際にだしパックを入れて煮だせば良いので、余分な手間をかけずに美味しいだしが取れます。
一方、和え物や炒め物など味つけに使用する場合は顆粒だしがおすすめです。顆粒タイプなので少ない水分量でもしっかり溶けてくれます。
また、顆粒だしは入れる量を調整しやすいため、料理の途中で味を見ながら追加することができますよ。
最後に
今回は、顆粒だしとだしパックの特徴や、おすすめの使い分け方法をご紹介しました。
顆粒だしとだしパックを使い分けるコツは、
- 本格的なだしの風味を楽しみたい場合は「だしパック」
- 時間がない場合や、手軽にだしの風味をつけたいときは「顆粒だし」
- 料理の味つけとして使いたい場合は「顆粒だし」
といったように、作りたい料理やシーンによってそれぞれの特徴が生かせると良いですね。
ぜひ参考にしてみてください。