シリコンヘラの特徴・長所は?プラスチック製ヘラや木ベラとの違い、使い分ける方法

  • URLをコピーしました!

こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。

近年人気の「シリコンヘラ」は、多くの商品が出ており、形状や耐熱温度など、実にさまざまです。

シリコンヘラは、木ベラやプラスチック製ヘラとは性質が異なりますので、同じように扱ってしまうと、溶けて変形してしまうことがあります。

正しい使い方をすることで、シリコンヘラが長持ちし、調理もしやすくなりますよ。

また、木ベラやプラスチック製ヘラが適さない調理にシリコンヘラを使うなど、上手に使い分けることもポイントです♪

今回は、シリコンヘラの特徴や長所、木ベラ・ゴムベラと使い分ける方法についてご紹介します。

シリコンヘラの特徴と長所

シリコンヘラとは、シリコン素材でできたヘラのことです。シリコン製ヘラの特徴は、なんといってもしなやかさと耐熱性です。

シリコンヘラは柔軟性がありよくしなるため、タレなどを集めやすく鍋底からしっかりとかき混ぜることができます。木ベラではすくいとれないカーブのある面も、シリコンヘラではきれいにすくいとることができますよ。

シリコンはソフトな素材なので、テフロン加工などのフライパンに傷がつきにくいという点もポイントですね。

また、シリコンヘラは耐熱温度200度以上のものが多く加熱調理にも使えます

しなりやフィット感がありつつ、加熱調理に使える点は、木ベラやプラスチック製ヘラの長所を合わせたかのような便利さです。

たとえば、とろみのあるタレやグラタンなどは鍋の底が焦げ付きやすいですが、シリコンヘラを使えば加熱中もしっかりかき混ぜられるため、焦げつきを防ぐことができますよ。

このようにしなやかさと耐熱性をあわせもつシリコンヘラの中でも、ヘラの部分から柄の部分までつながっている一体型のものは、継ぎ目がなく衛生的で洗いやすいためおすすめです。

シリコンヘラの耐熱温度

シリコンヘラの耐熱温度は200度以上のものが多いですが、各商品で異なるため確認してから使用するようにしましょう。

耐熱温度を超えて使用してしまった場合、一部が溶けるなど変形の原因となります。

調理におけるおおよその温度をまとめますので、お手持ちのシリコンヘラを使用する際の参考にしてみてください。

  • 煮物 100度以下
  • カラメルソース 165~180度
  • フライパンでの炒め物 200度
  • チャーハンなどの中華料理 250度

プラスチック製ヘラ・木ベラとの違い、使い分けのコツ

プラスチック製ヘラの特徴と、使い分けのコツ

一般に、「ゴムベラ」や「スパチュラ」などと言われるヘラには、シリコン製以外にポリエチレンやポリプロピレンなどプラスチック製があります。

プラスチック製のヘラは、お菓子作りに適した形状のものが多く、しなやかさもあるため、お菓子の生地を切るようにかき混ぜるときや、型に流し入れるときなどに扱いやすくなっています。

柔軟性やしなやかさはシリコンヘラと同様にありますが、耐熱温度はシリコンヘラ(200度以上)に比べると低めとなっています。

プラスチック製品の耐熱温度を素材別にまとめました。

  • 低密度ポリエチレン製 70~90度
  • 高密度ポリエチレン製 90~110度
  • ポリプロピレン製 100~140度

プラスチック製ヘラはお菓子作りに使われることが多いですが、カラメルやカスタードクリームなどの加熱に使ってしまうと、溶けたり変形してしまうことがあります。

お菓子作りの中でも高温加熱が必要なカスタードクリーム、ジャム、カラメルなどには、耐熱性のある調理器具を使用しましょう。
特にカスタードクリーム作りは焦げ防止のために鍋底からかき混ぜたいため、耐熱性としなやかさをあわせ持つシリコンヘラがおすすめです。

ちなみに、チョコレートのテンパリングは、チョコレートが解ける温度が35~55度と低めのため、プラスチック製ヘラの耐熱温度を超えない範囲で湯煎にかければ大丈夫です。不安な場合はシリコンヘラを使うといいでしょう。

このように、プラスチック製ヘラは高温での加熱をしないときのお菓子作りに、一方でシリコンヘラは加熱時に使用するなど、使い分けてみてください。

木ベラの特徴と、使い分けのコツ

木ベラは、材料になる木の種類によって耐久性や乾きやすさなどは異なりますが、シリコンヘラと比べて硬くて頑丈です。また、経年変化で色が変わり使い込むほどに味が出るのも特徴のひとつ。

硬くて頑丈な木ベラは、ゆでたジャガイモをつぶしながら炒めたり、とろみのあるソースや大量調理など、かき混ぜるときに力が必要な場合に重宝します。
特に穴あき木ベラはとろみのあるものをかき混ぜるときの抵抗を減らし、炒め物の際も食材に火が通りやすくなります。

一方でシリコンヘラやゴムベラは、あまりに荷重がかかると柄が折れてしまうこともあるので、重ための食材をあつかう場合は、頑丈な木ベラと使い分けるといいでしょう。

また、通常木ベラはシリコンヘラのように熱で溶けることがないため、シリコンヘラの耐熱温度を超えて加熱する際にも使えます。

例えば、シリコンヘラは耐熱温度が200度以上のものは炒め物にも使えますが、鉄フライパンや油の多い炒め物など高温になる場合は、木ベラを使うといいでしょう。

一方、木ベラにはシリコンヘラのような柔軟性やしなやかさ、フィット感はあまりありません。

ですので、木ベラで調理後でもタレやソースをきちんと集めたいときには、火からおろして温度がある程度下がってからシリコンヘラを使うなど、上手に使い分けるといいですね。

まとめ・おすすめシリコンヘラのご紹介

シリコンヘラ、プラスチック製ヘラ、木ベラの特徴や使い分ける方法をお伝えしました。

  • プラスチック製ヘラ…柔軟性はあるが耐熱性は低め。加熱しないお菓子作りに。
  • 木ベラ…硬くて丈夫、高温でも溶けない。鉄フライパン・油の多い炒め物・重たい素材をかき混ぜるときに。
  • シリコンヘラ…柔軟性・耐熱性ともに高め。テフロン加工フライパンでの加熱調理、鍋底からかき混ぜたいとき、タレやソースを集めたいときに。

作りたい料理によってヘラを使い分けると、より調理を楽しめそうですね♪

特にシリコンヘラは耐熱性や柔軟性があるため扱いやすく、プラスチック製ヘラや木ベラの短所を補ってくれます。プラスチック製ヘラや木ベラをメインに使っている場合も、シリコンヘラが1本あると重宝しますよ。

最後に、私個人的におすすめのシリコンヘラをご紹介します。

▼Amazonページ

【ブランシェ・アソシエ】SO(ソゥ)シリコンへら スパッチュラ

ブランシェ・アソシエのシリコンヘラは、一体型で継ぎ目がないため洗いやすくて衛生的な商品になっています。

耐熱温度は280度とシリコンヘラの中では高めですので、安心して加熱調理に使用できます。

おおよそのサイズは横幅5.8cm、長さは26.5cmです。

一般的なゴムベラより若干スリムでありながらも小さすぎない、ちょうどいいサイズ感です。そのため、かき混ぜる・ひっくり返す・集めるなど万能に使えるという点もおすすめポイントです。

しなりがよく長期間の使用にも耐え長持ちしていますので、使い心地・耐久性ともに満足なシリコンヘラです♪

シリコンヘラ選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!