こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。
食品を長期間保存するために、「冷凍」は有効な方法の一つですよね。
ただ、冷凍の仕方によっては保存性が落ちて日持ちが悪くなったり、また解凍したときのおいしさも左右されるのをご存じでしたか。
今回は、食品を冷凍する際の、基本的なポイントやコツをご紹介します。
食品を冷凍保存する基本のポイント・コツ
①小分け・平たくして冷凍する
冷凍に時間がかかると、細胞内の水分が氷になるタイミングで細胞が壊れ、食材が傷みやすくなります。おいしく冷凍するためには、まずは「急速冷却」を心がけることが大切です。
まとめて冷凍するのではなく、食べる分・使う分だけ小分けにして冷凍することで、早く冷却することができます。
また、ラップや保存袋で包むときには、平たくすることで、早く・ムラなく冷凍されます。
②アルミトレーにのせて冷却
アルミは熱伝導に優れているため、アルミ製のトレーやバットなどに食品をのせて冷凍すると、冷却効率が高まります。
一方、スーパーなどでお肉やお魚をのせている発泡スチロールの容器は、温度が伝わりにくい特徴があります。
そのため、購入したお肉などはラップで包み見直して、アルミトレーなどにのせて冷凍すると、急速に冷却することができ、細胞の傷みが抑えられます。
③水気はふき取る
食材に水気がついていると、そこが「霜」になって、味が落ちたり、保存性が下がる原因となります。
特に野菜や魚などは、キッチンペーパーなどでしっかり表面の水分をふき取ってから冷凍しましょう。
④空気を抜く・密閉する
食材は空気に触れると酸化して傷みやすくなるため、きちんと密閉することが大切です。
食品用の保存袋などを活用して、密閉保存しましょう。
その際、中の空気をしっかり抜くことで保存性がより高まり、冷気が早く伝わって冷凍時間も短縮できます。
ラップで包む際は、口が開かないように注意しましょう。
また、ポリエチレン製や、塩化ビニル樹脂のラップは酸素を通しやすいため、長期間冷凍庫保存するのには向いていません。
冷凍保存には、密閉性の高いポリ塩化ビニリデン製のラップがおすすめです。
今回は、食品をおいしく冷凍保存するポイントやコツについてご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。