こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。
寒い冬は、体をポカポカにしてくれる料理が食べたくなりますよね。
体を温めるのに特におすすめなのが、生姜を使ったスープや汁物。
生姜に含まれる「ジンゲロール」という成分は、加熱することによって、体を温める作用のある「ショウガオール」という成分に変化します。
ショウガオールは末梢だけでなく、体の芯から温めてくれると言われています。
そのため、生姜を加熱調理して「ショウガオール」を生み出し、さらに物理的にもアツアツな生姜スープは、冷え解消・改善におすすめなんです。
生姜スープを毎日飽きずに取り入れるためには、生姜の切り方にも一工夫を。
すりおろし、千切り、薄切りなど、使い方を変えることで、同じスープに入れても味わいや食感が変化します。
さらに、生姜の香りや味を楽しむために、千切りや薄切りにする際には生姜の皮ごと使うのがおすすめです。(※綺麗に洗ってから使いましょう)
普段、生姜の皮は剥いて使うという方は、ぜひ一度皮ごと料理に使ってみてください。
今回は、手軽に日々の食事に取り入れられる、生姜スープ・汁物のバリエーション、簡単レシピも紹介したいと思います。
生姜スープ・汁物バリエーション
①千切り生姜のみそ汁
いつもの定番味噌汁に、皮付きの千切り生姜をたっぷり入れて作ります。
生姜を皮ごと、そして千切りで使うことで、シャキシャキの歯ごたえと、強い風味が感じられます。
スープのベース(1人分)
- だし汁(または水) 200ml
- 味噌 小さじ2
- 生姜(千切り) 1/2片分
【おすすめ具材】
・白菜、かぶなど、冬野菜
・えのきなど、きのこ類
・豆腐、わかめなど、好みの具材
②塩麹生姜スープ
旨味たっぷりのスープに仕上げてくれる塩麹に、生姜が良いバランスで組み合わさります。
全体として、まろやかでやさしい味わいなので、ほっこりとしたいも類がよく合うスープです。
スープのベース(1人分)
- 水 200ml
- 塩麹 大さじ1程度 ※製品によって塩分濃度が異なるため、調整してください
- 鶏がらスープの素 小さじ1/3
- 生姜(薄切り) 3~4枚
【おすすめ具材】
・里芋、じゃがいもなど、いも類
・鶏肉、しいたけなど、旨味が強い食材
③生姜カレースープ
洋風カレーベースのスープに生姜を加えれば、スパイシーさが増し、体がポカポカになります。
カレー風味のスープは、野菜も美味しくたっぷり食べられますよ♪
スープのベース(1人分)
- 水 200ml
- コンソメ 小さじ1
- カレー粉 小さじ1/4
- 生姜(すりおろし) 小さじ1/4
【おすすめ具材】
・トマト、ほうれん草など、緑黄色野菜
・しめじなど、きのこ類
・ベーコン、ハムなど、旨味の出る加工肉類
④黒酢生姜スープ
黒酢と生姜の風味が特徴的な、中華風のスープ。
薬膳料理のように、体の調子を整えてくれる、日々取り入れたい健康スープです。
スープのベース(1人分)
- 水 200ml
- 鶏がらスープの素 小さじ2/3
- 醤油 小さじ1
- 黒酢 小さじ1
- 生姜(千切り) 1/2片分
【おすすめ具材】
・ごぼう、にんじんなど、根菜類
・えび、あさり、白身魚など、魚介類
・そら豆、グリンピースなど、豆類
今回は、生姜を使ったスープ・汁物バリエーションをご紹介しました。
生姜の切り方を変えたり、スープの味付けや具材を変えると、毎日でも飽きずに生姜スープを取り入れられますよ♪
「冬が苦手」、「冷え性に悩まされている」、そんな方はぜひ生姜を使ったスープを取り入れてみてください。