自家製リコッタチーズの作り方。失敗しないコツは?(レシピ付)

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こんにちは、管理栄養士・料理家の廣野沙織(ひろのさおり)です。

ちょっとお洒落な料理で登場することの多いリコッタチーズ。本来の作り方とは少し異なりますが、家にある材料でも簡単に作ることができるのをご存知でしたか?

今回は自家製リコッタチーズの作り方や、美味しく作るコツをご紹介します。

自家製リコッタチーズについて

リコッタとは、”再び加熱された”という意味で、本来はチーズを作る際の副産物「ホエー(乳清)」を煮詰めてつくります。

しかし最近では、家でも簡単に作れる方法として、ホエーではなく牛乳と酸(お酢やレモン汁)を使ったリコッタチーズも人気。
これは牛乳のたんぱく質(主にカゼイン)が、酸によって凝固する性質を利用しています。

酸によって結合したたんぱく質同士の間に、水分や脂肪分が閉じ込められて、やわらかい「カード」になります。
このカードを取り出し、水を切って凝縮したものがリコッタチーズ。

水切りの具合によって食感や風味が変わってくるので、料理に合わせて水切り時間を変えるのが一つ目のポイントです。

もう一つのポイントは、「酸」として何を使うか、です。

お酢で作ったリコッタチーズは、すっきりとした味わいで、できあがりの食感や味に安定性があります。
レモン汁を使うこともできますが、レモンによって必要な分量が変わってしまう(酸性度が異なるため)ので、少し難易度は高めです。また、レモンの風味が加わるので、料理によっては向いていないことも。

初めてリコッタチーズに挑戦する、シンプルなリコッタチーズが作りたい、という方はお酢を使うのがおすすめです。

自家製リコッタチーズの作り方

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基本の材料

  •  牛乳 200cc
  • お酢 小さじ2

<お好みで>

  • オリーブオイル
  • コショウ
  • はちみつ

など

作り方

基本の材料は、牛乳とお酢のみ。

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耐熱ボウルに、牛乳とお酢を入れ混ぜ合わせます。

加熱してからお酢を加える方法もありますが、初めに合わせてから加熱したほうが、固まり具合が一目で分かるのでおすすめ。

塩を加えたい方は、この段階で混ぜましょう。

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600Wのレンジで2分ほど加熱します。下の写真のように大きめの塊(粒)ができ、液としっかり分離していたらOK。

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塊が小さすぎたり、液と上手く分離できていなかったら、30秒ずつ追加で加熱します。

温度計がある方は温度を測ると確実です。70~75℃くらいを目指します。

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水切りをします。
ここでは、油や出汁を濾すペーパー(100均で手に入ります)をザルに乗せて使っています。
キッチンペーパーを使用する際には、紙が破けないように注意してください。清潔な布巾でもOK。

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5分くらい経つと水が切れてきます!

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水切り時間を調整して、料理にぴったりのリコッタチーズを作りましょう!

  • 水切り5分

しっとり、クリーミーでやわらかく仕上がります。冷めないうちに食べるのがおすすめ。ハチミツをかけたり果物と食べるなど、デザートのトッピングが良く合います。

  • 水切り15分

しっとりしていますが、水気はしっかり切れている状態。サラダに添えたり、ピザやバゲットのトッピングやとして活用できます。おつまみとしても最適。

  • 水切り2時間~ 

ポロポロして硬めのカッテージチーズに仕上がります。リコッタチーズケーキを作るときにはこのくらいの硬さがおすすめ。

あとはお好みで料理やトッピングに使用してください♪

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この自家製リコッタチーズは、原材料が牛乳のみということで、脂質が少なく低カロリー!塩分も自分で調節できるので安心です。

チーズは好きだけどカロリーや塩分が気になる…という方は、ぜひ自家製リコッタチーズを試してみてください。

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