こんにちは、管理栄養士・料理家の廣野沙織(ひろのさおり)です。
秋から冬にかけて旬を迎える食材、里芋。煮物や和え物、お味噌汁など幅広い調理が可能な一方、「下処理が手間」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
特に皮をむくとき、里芋のぬめりで滑りやすく、手もかゆくなる…ということがよくありますよね。
そこでオススメなのが、里芋の下処理に電子レンジを使用すること。とても簡単に里芋の皮をむくことができ、その後の加熱時間も短縮できます。
電子レンジで里芋の下処理をする方法
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まずは里芋を皮つきのまま水で洗い、土を落とします。
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表面に水がついている状態のまま、耐熱皿にのせてふんわりラップをします。加熱ムラを防ぐため、一度にのせるのは3~4個までにしましょう。
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電子レンジで加熱します。小~中サイズの里芋3~4個の場合、600Wで4分程度です。
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加熱が終わったら、少し粗熱を取ります。手で触れる程度の温度になったら、皮を剥がすようにしてむきます。
↓このようにペリペリっとむけるはず…♪
包丁を使って生の里芋の皮をむく場合、ある程度力が必要なため、里芋のぬめりと相まってツルッと滑ってしまうことも。
電子レンジで加熱してから皮をむくと、少しぬめりはあるものの手で簡単にむけるので安全です。綺麗に皮だけ取り除くことができ、可食部のロスが少ないのもポイント。
ある程度熱も通っているので、そのまま煮物やお味噌汁に使えば加熱時間も短縮されます。
里芋の栄養について
最後に里芋の栄養、効果についてご紹介します。
里芋はカリウム、食物繊維、銅、ビタミンB6などの栄養素が豊富です。特にカリウムはナトリウム(塩分)を排出するはたらきがあり、むくみ防止や高血圧予防などにも効果的。
食べ応えはありますが、100gあたりの里芋のカロリーは58kcalと、イモ類のなかでも比較的低カロリー。
ちなみに、同じ100gあたりのカロリーは、長芋が65kcal、ジャガイモが76kcal、さつまいもは132kcalです。(日本食品標準成分表より)
電子レンジで下処理を簡単に
電子レンジで簡単に里芋の下処理ができる方法をご紹介しました。
下処理や皮むきが大変…という印象が強かった方はぜひこの方法を試してみてくださいね。これからの時期、ますます美味しくなる里芋。様々な料理を楽しみましょう♪