こんにちは、管理栄養士・料理家の廣野沙織(ひろのさおり)です。
お仕事の出張料理サービスや料理教室を通じて、主婦の方や一人暮らしの方のお話を聞くことが多いのですが、「魚料理は手間がかかる」というイメージを持っている方は多いようです。
下ごしらえは一苦労、その後も洗い物が大変。・・・よく分かります!
でも、魚には他の食材ではなかなか摂りにくい栄養素がたくさん含まれているため、なるべく日々の食卓に取り入れてほしいものです。
魚類に特徴的な栄養素で代表的なものが、
- 体の臓器や筋肉を作る上で必要な「必須アミノ酸」
- コレステロールの正常化や免疫維持に関わる「多価不飽和脂肪酸」
- カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」
など。魚に多く含まれるこれらの栄養素は、人間の体内では作ることができません。
家族や自分自身の健康のことを考えれば、継続的に魚料理を取り入れたい。でもそのためには、手軽・簡単であることも重要ですよね。
そんな思いの方におすすめする、“日々の食卓に魚料理を取り入れる3つのコツ”があります。それは、
- 処理が不要な切り身や下処理済のものを活用する
- 多めに作って作り置き保存する
- 別の魚でも応用可能なレシピをレパートリーにする
ぜひこの3点を意識してみてください。一つずつご紹介します。
1. 処理が不要な切り身や下処理済のものを活用する
下処理は時間も手間もかかり、ゴミも増えます。切り身や下処理済のお魚を積極的に使いましょう!お店の下処理サービスを活用するのも一つの手です。
また、通常刺身などに使う「柵(サク)」のお魚を、切り身で売られているお魚と同様に、様々な加熱料理にアレンジすることもできます。
2. 多めに作って作り置き保存する
魚料理を作るときは多めに作ってしまい、冷蔵・冷凍保存すれば、後日温めるだけで食べられます。時間に余裕があるときには、思い切って多めに材料を購入し、まとめて作ってしまうのがおすすめです。
野菜料理とは異なり、魚料理は冷凍しても味や食感が損なわれないことが多いため、ぜひ冷凍保存も活用してみてください。2週間程度は日持ちします。
3. 別の魚でも応用可能なレシピをレパートリーにする
作り方は同じでも、魚の種類を変えれば全く雰囲気の違う料理になることは多いです。他の魚で応用可能なレシピのレパートリーを増やせば、○○の魚を使った料理…とレシピを検索したり、料理を考えたりすることも減り、時間の節約になります。
魚料理は手間で面倒と感じている方は、ぜひ上でご紹介した3つのコツを実践してみてくださいね!
次回の記事では、この3つのコツを取り入れたお魚レシピをご紹介したいと思います。