こんにちは、管理栄養士・料理家 ひろのさおりです。
植物性のたんぱく質が豊富に摂れる「豆腐」。みそ汁や冷ややっこなど定番のおかずに登場することはもちろん、健康維持やダイエットのため、積極的に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
今回は、知って得する、今日から役立つ豆腐の豆知識をご紹介します。
絹ごし豆腐と木綿豆腐の違い
絹ごし豆腐は豆乳ににがりを加えて固めたもので、水分を多く含み、なめらかな口どけが特徴です。
絹ごし豆腐は、冷ややっこや豆腐サラダなど、きめが細かくなめらかな食感を活かした料理がおすすめです。
一方、木綿豆腐は固めたものに圧力を加えて水分をしっかり抜いているため、濃厚な豆腐の味わいが特徴です。
木綿豆腐は崩れにくいので、焼く、煮る、炒めるなどの加熱調理に向いています。
木綿豆腐は水分が抜かれている分、栄養素が濃縮されて、絹ごし豆腐よりも一部の栄養素やカロリーは高くなっていますが、水分と一緒に水溶性のビタミンB群やカリウムなどが失われるため、それらの栄養素は絹ごし豆腐の方が高いのも特徴的です。
ぜひ、作る料理や意識したい栄養素によって使い分けてみてくださいね。
「豆腐」と付いても豆腐ではないものがある
「豆腐」と名称に付いていながらも、大豆を原料とした豆腐ではないものもあります。
たとえば、玉子豆腐は溶きたまごに調味液を加えて蒸したもの、ごま豆腐はすった胡麻を葛粉で固めたものです。
豆腐かどうかわからない場合は、パッケージの食品ラベルの原材料欄に大豆と記載されているかで判断することができますよ。
豆腐は体に嬉しい栄養が豊富
豆腐は大豆由来のたんぱく質を含むだけでなく、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボン、脂質代謝を高めるレシチン、腸内の善玉菌のエサになるオリゴ糖など、様々な栄養を含む優れた食品です。
豆腐のたんぱく質には、血中コレステロールを低下させる働きや、血圧上昇を抑制する働きがあることも最近では注目されています。
また、多くの日本人が不足している栄養素であるカルシウムを豊富に含むのも嬉しいポイントですね。
充填豆腐の特徴
充填豆腐とは何かご存じですか。
充填豆腐はパックに直接混ぜ合わせた豆乳とにがりなどを加えてから加熱して固めるため、パックに隙間が無く、水が入っていません。
小分けされている豆腐に多くみられます。
充填豆腐は柔らかく、絹ごし豆腐のようになめらかな食感が特徴です。
また、一般的な豆腐は冷蔵保存で賞味期限が数日程度なのに対して、充填豆腐はそれよりも長い期間保存が可能です。
この理由は、充填豆腐は豆乳と凝固剤を直接パックに充填したのち、そのまま密封するため、空気や水に触れることがなく、さらにパックごと加熱して固める際に、加熱殺菌されるからです。
栄養成分表にも「充填豆腐」と記載されているので、わからない場合はチェックしてみてくださいね。
今回は、知って得する豆腐の豆知識をご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください♪