こんにちは、管理栄養士・料理家の廣野沙織(ひろのさおり)です。
4月から、在留資格「特定技能」として新たな外国人労働者受入れ制度がスタートしました。対象職種の中に外食業も含まれています。
日本の外食産業で働きたいと考えている外国人が「外食業技能測定試験」に合格し、他の条件(日本語能力、仕事に関する知識や経験)などもクリアすると就労ビザを取得することができます。
先月には、外食業技能測定試験の第一回試験が開催され、次の試験は地方開催も含めて6月までに実施する予定のようですね。
先日の記事では、管理栄養士の私なりに作成した予想問題をいくつかご紹介しましたが、その後も問題作成を続け、出題範囲をカバーした問題集を作成することができました。
そして、「特定技能1号 外食業技能測定試験 予想問題集 第一版」としてオンラインショップで販売をしています!
【2022/6/3更新】各項目の問題数を増やし、さらに応用問題(計算問題)も掲載し、「特定技能1号 外食業技能測定試験予想問題集 第三版」として現在販売中です。
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漢字に慣れていない外国人の方も読めるよう、問題・回答・解説には全てふりがな付きです。
購入後のメールに記載されているURLをクリックすると、問題集のPDFファイルをダウンロードすることができます。
日本の外食産業で働きたいと思っている外国人の方、外食業技能測定試験の勉強をしようと思っている方におすすめです。
そして今回の記事ではその中から2問、サンプル問題をご紹介したいと思います。
問1
♦出題テーマ
【衛生管理】冷蔵・冷凍庫の温度の確認
♦問題
冷蔵・冷凍庫の温度確認方法として正しいものはどれか。
A. 冷蔵・冷凍庫の温度が基準温度を上回っている場合、直ちに営業は中止にする。
B. 冷蔵・冷凍庫の温度の確認とともに原材や食品の消費期限や賞味期限も確認する。
C. 冷蔵・冷凍庫の温度を確認するタイミングは一日の中でいつでも良い。
D. 冷蔵・冷凍庫の扉を開けて温度を確認できる場所に温度計を設置する。
♦正解
B
♦解説
A× 冷蔵・冷凍庫の温度が基準温度を上回っている場合、責任者に報告するなどの対応を取ります。
B〇
C× 温度を確認するタイミングは事前に決めておきます(例えば作業開始前など)。
D× 毎回扉を開けると中の温度が上がってしまうため、外から温度が見えるものが便利です。
問2
♦出題テーマ
【飲食物調理】肉類について
♦問題
牛肉の部位とその特徴の組み合わせとして正しい組み合わせはどれか。
A. かたばら ― きめが細かく、肉そのものを味わう料理に適している。
B. そともも ― 脂肪が少なく硬めの肉。薄切りや細切れにして炒め物に適している。
C. ランプ ― すじが多くてかたい。長時間煮ることでコラーゲンが溶け出しやわらかくなる。
D. リブロース ― きめの細かいやわらかな部分。脂肪分が少ないため揚げ物に適している。
♦正解
B
♦解説
A× かたばらはやや硬く脂肪分が少ない赤身肉です。
B〇 そとももは炒め物や煮込み料理に使われます。
C× ランプはやわらかい赤身肉です。味に深みがあり、ステーキやローストビーフなどに使われます。
D× リブロースはきめの細かい部位ですが、脂肪分があり、ステーキやしゃぶしゃぶに適しています。
以上2問、いかがでしたか?
接客、調理、衛生管理など様々な知識が問われる外食業技能測定試験。
合格するにはしっかり勉強することが必要ですが、一方でそのような知識をもった外国人の方が日本の飲食店等で働いてくれるというのは安心できることですよね。
【外食産業の労働力不足解消】と【食の安全性の確立】を両立するために重要な役割を担うこの試験。私自身もその一助となれたら嬉しいです。
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